EpisodeⅣ エピソードⅣ

警護対象者

内閣総理大臣/麻田雄三

チーム編成

尾形、石田、笹本、山本、井上

逮捕者

詳細

井上(岡田准一)らが日常業務をこなす中、尾形(堤真一)は中尾(江上真悟)に警護課改革案上申書を提出する。しかし、中尾は受け取りもせず、第4係が2日後のイベントに出席する麻田首相(山本圭)の警護応援に入ることを告げた。

一方、麻田首相に対するテロ及び井上の両親刺殺のため20年服役していた山西(平田満)は、出所した後1週間監視していた公安・田中(野間口徹)の監視が終わったことを確認する。

麻田首相の警護計画会議は、首席秘書の高島(近江谷太朗)が体面を重んじ非協力的なため最低限のものに決定。自室に戻った理事官の西島(飯田基祐)は、謎の男(古山憲太郎)に向けて「2日後決行」との指示メールを、さらに以前井上に確保され釈放されている大男(三代目魚武濱田成夫)にも情報を漏らすメールを送る。

その夜、山西の前に高島の側近が接触し何やら金を渡そうとするが、山西は受け取りを拒否。しかし、実は麻田首相へ憎悪の気持ちを燃やす山西は麻田首相が参加するイベントを察して行動を起こし始める。山西の不在が気になり部屋に踏み込んだ田中は、部屋から麻田首相への深い悪意を感じ険しい表情を浮かべる。

イベント前日、会場には謎の男と山西の姿があった。山西は大学関係者が麻田の話をしているのを聞くと素早く帰り、謎の男はアトリウム内を歩き屋上へ続く階段を確認して去っていく。ホテルにチェックインした謎の男は、持っていたスーツケースから狙撃銃を取り出して狙撃練習を始めた。そして、夜のアトリウムに戻った男は屋上に身を潜める。山西は街中をパトロール中だった警官を襲い拳銃を手に入れる。第4係では尾形から井上らに翌日が麻田首相の警護であることが告げられた。複雑な感情が渦巻く井上が惨劇のあった広場に足を運ぶと、隣のベンチには山西の姿が。無言のまま視線を絡ませる2人は…。

永正大学・永正記念館落成式当日の朝。第4係では井上(岡田准一)が麻田首相(山本圭)の警護を命じられ上の空の様子。それを気にしつつも準備を始める尾形(堤真一)、そして石田(神尾佑)、笹本(真木よう子)、山本(松尾諭)。また同じ頃、昨夜強奪した拳銃を持つ山西(平田満)、前晩から狙撃銃をスーツケースに隠し会場に潜む謎の男(古山憲太郎)、そしてナイフを持った大男(三代目魚武濱田成夫)が、それぞれ動き出していた。

準備中の会場にたくさんの来賓や見学客が集まる中、尾形は理事官の西島(飯田基祐)と田中(野間口徹)の姿を見つける。やがて麻田首相一行が現れ、式典が始まった。会場に入ってからシンクロを続けていたため強い目まいと頭痛に襲われ苦痛に顔をゆがめていた井上は、もうろうとした目で麻田を見つめる。井上の脳裏には、20年前の惨劇と麻田の口元に浮かぶ笑みがフラッシュバックし視界が二重にゆがむ。麻田に向かい発砲する妄想を抱き、さらに表情をゆがめる井上。

やがて、盛大な拍手に迎えられ麻田がステージに立った。井上が観客に紛れていた大男の存在に気づきSPたちに注意をうながすが、山西は大男の存在でにわかに慌しくなっているSPたちの隙をつき静かにステージへ近づいていく。その時、屋上に身を潜めていた謎の男も、ステージ上の麻田の胸に狙撃の的を絞っていた。大男に視線を奪われるSPたちに注意を呼びかけていた尾形は、山西の姿を確認。慌てて駆け寄ろうとするが人が邪魔して近づけない。その時、アトリウムに銃声が響き麻田の胸が赤く染まる。すぐにペイント弾であることが判明するも麻田は緊急退避することになった。

井上はナイフを持って襲ってきた大男の攻撃を腕で受け止め、素早く大男を倒して麻田に視線を移すが、すでに麻田の前には銃を持った山西がいた。とっさに麻田をかばって山西に撃たれるSP。山西は、さらに麻田の前に立ちはだかった石田、笹本、山本にもためらいなく発砲。会場は逃げまどう人たちでパニックになっていた。人の流れに逆流しながら必死に近づこうとする井上と尾形だが、盾がなくなり呆然とする麻田に「覚えてるか?」と静かにつぶやいた山西の指が引き金にかかり…。

混乱を極める永正記念館アトリウムでは、井上(岡田准一)が腕から流血しながらも必死に麻田首相(山本圭)に近づこうとする。SPを次々に撃つ山西(平田満)はついに麻田に銃口を向けるが弾切れとなり、とっさに倒れている山本(松尾諭)の銃を奪う。安全装置を解除する隙に井上は麻田を引きずるようにして退避を始めた。その後も山西は立ちふさがるSPたちに発砲し、井上と麻田を追いかける。防弾チョッキで一命をとりとめた石田(神尾佑)、笹本(真木よう子)、山本も意識を取り戻し、尾形(堤真一)の指示のもと山西の後を追う、また麻田の秘書である高島(近江谷太朗)は、何故か倒れているSPからこっそりと拳銃を奪い後に続く。その頃、ペイント弾で麻田を狙撃した謎の男(古山憲太郎)は混乱に紛れ、悠々と屋上から逃げていくのだった。

井上は意識がもうろうとする中、麻田を連れて音楽ホールに逃げ入るが、麻田の体力も限界に近づき足下がおぼつかない。ついに井上は逃げるのを諦め麻田から手を離す。そこに山西が近づいてきた。山西は「その男は命をかけて守る価値のない男だ」と20年前に麻田が自分を陥れたことを告げ、井上がその時に自分が刺殺してしまった2人の子供だと知る。「麻田を護る理由がない」と一層強く訴える山西を睨み、麻田を護るため覆いかぶさる井上。

駆けつけた尾形たちをけん制した山西の指が引き金にかかったその時、ホールに銃声が響き、弾が壁に当たった。高島が山西に向かって発砲したのだ。すぐさま山西に腹部を撃たれ倒れる高島。その瞬間、笹本が山西の右腕を狙い発砲。拳銃を落とした山西はナイフを取り出し麻田に向けて振り下ろすが、尾形の放った銃弾が胸に当たり舞台上に崩れ落ちる。首相担当SPが到着し退避する麻田は、井上を振り返り静かに「すまなかった」と謝罪する。警官が駆けつけ慌しくなったホールでは西島(飯田基祐)と田中(野間口徹)がその様子を静かに見つめていた。

1カ月後――。田中ら公安部が逮捕に向かった高級マンションで西島の自殺死体が見つかった。窓の外に走り去る「リバプール・クリーニング」の車を見つめながら、深追いはせずに自殺として片付けるとの上司の言葉を聞く田中。

警護課。食事に行くことになった井上たちがエレベーターホールに行くと、中尾(江上真悟)が尾形を呼び止め2人の男を紹介した。警護課に配属になる男と紹介されたのは、麻田をペイント弾で撃った謎の男だった。そしてもう1人は新しい理事官だ。「西島先輩は残念でした」と小声で話しかけてきた理事官に「大義のためだ」と言い放つ尾形。そんな2人から悪意を感じた井上は鋭い視線を向けて…。

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